洗濯物にカメムシがついていた。私は虫が怖いし、苦手というか正直嫌いだ。
最初はメガネを付けていなかったから気づかなかったけどあれはカメムシだ。
どんな虫でも怖いし、カメムシなんて臭いというイメージしかない。
それにまたこのカメムシの大きいこと。
洗濯物を布団たたきでがんがんゆらしてもびくともしない。
このままじゃ、洗濯物をとりこめない。
動かないしどうしよう。息子もじっと見ている。
息子がもっと大きかったら、さっと逃がしてくれたりするんだろうかと、将来を夢見る。
しばらく何度か布団たたきでツンツンしたら、じっくりと本当にゆっくりと動き出した。
おっと思いじっと観察する。どんどん上にのぼっていく。
飛べるなら飛べばいいのに、なんて思いながらじっと見ていたらやがて物干しざおまでたどりついた。
さあどうするんだろう、と思ったら物干しざおをずーっと辿り始めた。
やがて一番端っこにたどりついた。もう道はない。
どうするのかなあと眺めていたら、キョロキョロと左右に動いた後、小さな足で上に向かってもがきはじめた。
確かに2本の物干しざおのうちの1本が少し上にかかっている。
でもそんな小さな足では届かない。
しばらくしたらあきらめたかのように飛んで行った。
その光景がなんだか可愛らしくてとたんにカメムシが怖くなくなった。
時計を見たら洗濯物を取り込もうとしてから30分が経過していた。
カラコンの洗浄も終わっていたし、おしゃれして出かけるか。